
Netflixで、ほぼリアルタイムで配信されてきた、ヴィンチェンツォが先日終了しましたので、視聴率とともに、ドラマを振り返ってみたいと思います。(ネタバレなので、まだ見ていない方はご注意くださいね)
ヴィンチェンツォ基本情報
タイトル | ヴィンチェンツォ(빈센조) |
放送局 | tvN(公式HP) |
制作会社 | Studio Dragon |
放送時期 | 2021.2.20 〜2021.5.2 |
放送回数 | 20回 |
演出 | キム・ヒウォン |
脚本 | パク・ジェボム |

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平均視聴率の結果は?
こちらがヴィンチェンツォ全話視聴率の推移グラフです。ニールセンのデータで、全国平均視聴率をグラフにしたものです。

全国平均 | 首都圏平均 | |
---|---|---|
1話 | 7.7% | 8.7% |
2話 | 9.3% | 10.2% |
3話 | 8.1% | 9.3% |
4話 | 10.2% | 11.2% |
5話 | 9.7% | 10.7% |
6話 | 11.1% | 12.2% |
7話 | 9.2% | 10.0% |
8話 | 10.4% | 11.3% |
9話 | 9.1% | 9.7% |
10話 | 11.4% | 12.7% |
11話 | 9.3% | 10.7% |
12話 | 10.7% | 12.4% |
13話 | 10.8% | 11.6% |
14話 | 11.3% | 12.5% |
15話 | 10.3% | 11.2% |
16話 | 10.6% | 11.6% |
17話 | 11.0% | 12.3% |
18話 | 12.3% | 13.9% |
19話 | 11.9% | 12.7% |
20話(最終話) | 14.6% | 16.6% |
まず、前置きとして、ヴィンチェンツォは有料放送で放映されていて、かつ、放送の2時間後にNetflixで配信されるという、視聴率が上がらない要素が含まれている番組であるということをお伝えしておきます。
有料放送は契約していないけど、Netflixは契約している。という人は、ここに含まれてきません。
第1話、注目度が数字に現れていた→7.7%
「有料放送かつすぐにNetflixで配信」という条件の中で、初回の7.7%を記録したということは、注目や期待がされていたことがよくお分りいただけるかと思います。その期待が裏切られると、2回目以降で数字が落ちると思うのですが、この初回7.7%を下回ることなく、最終話まで続いたことは、すごいことだと思います。
初回を見た、正直な感想は、「期待ほど面白くなかったかな?」※あくまで個人的な感想です。
イタリア帰りのマフィアのコンシリエーレと言う設定ですが、正直、ソンジュンギがホワイトすぎて、マフィアにいて人たくさん殺してきました人に見えない。韓国着いた途端、追い剥ぎに会うし。
果たして、ソンジュンギのダークヒーローって成立するのかな?と、初っ端から疑問を抱いてしまいました。
ちなみに、ヴィンチェンツォは「新しいダークーヒーロー」だという前触れでしたが、
そもそも、ダークヒーローって?なんだ?
そして、新しいダークヒーローって?
ヴィンチェンツォさんの言葉を借りると
「正義は軟弱。それで悪党に勝てるのか?もし、無慈悲な正義が存在するなら、俺は喜んで屈する。悪党も平和な世の中を望んでいる。だが、それが叶わないから、新たな趣味を見つけた・・・クズを退治しないと、クズに負けてしまう」
とのこと。むむ。確かに。
正義感の塊だった、ホン弁護士(ユ・ジェミョン)は、早々に悪党に殺されてしまった。
ちょっとでも慈悲の心を見せると、悪党付け入れられるわけです。平和な世の中のため、本当は穏やかに過ごしたいヴィンチェンツォだけど、困った人を見ていられない。法で捌けない悪党を代わりに成敗するってことですね。必殺仕事人に近いかも?・・・と理解しました。
第4話、ラスボスの正体が明かされる→10.2%
4話のラストで、バベルの原料倉庫が爆発させたヴィンチェンツォたち。その報告を受けた本当のボスが、なんとウサンのインターンでチャヨンの後輩である、チャン・ジュヌであることが明かされます。
これには、衝撃を受けましたね。ポジション癒し系、てっきり今後、ヴィンチェンツォたちの味方になり、スパイ的なポジションになっていくと思っていたのに!!
それまでの陽気なジュヌの表情とは違う、悪党ジュヌの表情で幕を閉じた4話を見終わって、「はい、ヴィンチェンツォは面白いです」と自信を持って言えるようになりました。
私と同じ感想をお持ちの方、多いのでは?視聴率がここで上がったのもなんとなく納得。
第6話、裁判開廷、ジュヌが正体を明かし始める→11.1%
いよいよ裁判開廷。ヴィンチェンツォ側が優勢な状況で休廷。黙って見ていられなくなった、ジュヌがウサンのハン代表とチェ弁護士に、自分の正体を明かします。

悪党だけど、なぜだろう、憎めない・・・。
第10話、被害者遺族殺害でピンチ→11.4%
それぞれの行動が変わり始めた10話。
ヴィンチェンツォの味方だと思ってきた、チョ社長が金塊欲しさに裏切り、
ハンソにジュヌを裏切るようにそそのかすハン代表、
初回ヴィンチェンツォに吊るされた、パク・ソクドとその右腕スナムたちが、クムガプラザに引っ越して、白いスウェット着て、気球で脱出する商売を始めます。
そしてそして、クムガプラザのメンバーたちも、バベルへの攻撃に参加し始めます。実は、みんな、強かったという展開。特に、タク社長のハサミづかいには驚きました。

そして、いよいよ真のボスの正体を突き止めたか?どうか?というところで終了。
第18話、インターポールを回避、ハンソク(ジュヌ)を追い詰める。→12.3%
ハン地検長の企みによって、インターポールに捕まっちゃう!?まさかのハンソが裏切った?
また鉄砲打っちゃった?しかも外した?と思わせておいて15話終了後の16話。見ずにはいられないでしょう〜。

そして、まんまと騙されました。何者かに肩を撃たれたヴィンチェンツォが、インターポールを殺し、ハンソの腕を撃ってインターポールの手から逃れた・・・という展開かと思いきや、
実は、事前にハンソから情報を聞いていたヴィンチェンツォは、ハンソが組んで一芝居。インターポールは何事もなく帰っていったし、ハンソもわざと自分の腕を撃たせたというお芝居でした。これにはいい意味で騙された〜!!なにこれ、面白い〜!視聴率が上がるのも、納得の18話でした。
ヴィンチェンツォの影響で、どんどん賢く、強くなっていくハンソもすごくいいキャラクターですよね。
サイコだけど大丈夫で春になるとやってくる患者役でも、すごく印象に残る役者さんだな〜と思っていましたが。ハンソ、最初はダメダメな奴だと思わせておいて、伸びしろが一番大きいキャラクターでしたね。
第20話(最終話)、悪党成敗して終了→14.6%
ちょっとイレギュラーな動きもありましたが、ヴィンチェンツォさんのいう通り、ハンソク、ミョンヒ、チョン検事を殺害。ハン代表は、ハンソクが殺害。
ヴィンチェンツォの宣告通り、ハンソク、ミョンヒは、じっくり痛みを伴いながら死んでいきます。(この方法が、なかなかすごい・・・ロシア仕込みって言ってましたね、ヴィン兄貴)
全て終えて、韓国を出て行くヴィンチェンツォ。
(あれ?バイバイバルーン無料券使わないの?)
1年後、チャヨンの元に、ヴィンチェンツォから絵葉書と一通の招待状が届きます。
「韓国・イタリア修好記念美術展」の招待状でした。
ヴィンチェンツォは使節団として韓国にやってきますが、韓国に居られるのはたったの一日だけ。
美術展会場で、無事に再会を果たす二人。
愛を誓いあって終了。
まとめ
ヴィンチェンツォは4話からが面白い
韓国ドラマあるあるですね、そうなんです、ヴィンチェンツォも4話から急に面白くなったと感じました。(個人の感想です)
脇役がやっぱりよかった
このドラマは、脇を固める役者さんがすごくて、韓ドラ歴1年ちょっとの私でも、知ってる方がたくさん出ていて、今度はどんなキャラクターを演じるのかな〜と楽しみにしておりました。
そして、見終わって、やはり、脇役が素晴らしかった。としか言いようがない。ソン・ジュンギは別格かもしれないけど、脇を固めた皆さんが素晴らしかったですよね
ナム事務長。「賢い医師生活」の奥さんが出産するときに、分娩室で歌を歌ってあげたい旦那さん役で少しだけ登場しています。
いつもワンポイント刺繍がついたシャツを着ていて、それを見るのも楽しかったです。この写真はチワワです。
クムガ洞のヌートリアこと、パク社長との初回の名シーン宙吊りの舞台裏〜。ソン・ジュンギ笑ってるし。ヴィンチェンツォとは対立関係から始まったパク社長でしたが、バイバイバルーンというなんともグレーな商売を始めて笑、再登場。白いスウェット姿、もう、可愛かったですよね。こんなに愛らしいキャラになるとは、序盤はみじんも思いませんでした。
最終話、てっきりヴィンチェンツォはバイバイバルーンに乗って、逃亡するとばかり思っていたのですが、普通に飛行機で行っちゃいましたね、残念。
ちなみに、こちらヌートリア。前歯見えないけど、オレンジ色の前歯をしているそうです。大型のネズミで鋭い歯で獲物を狙うそうです。
日本ヌートリア交流協会のInstagramより。
そして、最後に。脇役じゃないけど、忘れちゃいけないのが、インザーギ。序盤から始まる、ヴィンチェンツォと鳩とのやり取りは一体なんなの?と思い見ていましたが、全ては15話の「鳩(インザーギ)の恩返し」のためだったとは・・・絶体絶命のピンチを救うのが、まさか鳩とは・・・意外な展開にやられました。インザーギも鳩のボスだったんだね。
鳩に助けられる、ダークヒーロー(笑)。このドラマは、ガンガン人を殺すのだけど、ところどころに笑いが盛り込まれて、見やすいというか、暗くならないというか、すごくみやすかった。監督(キム・ヒウォン)が女性という点も大きいのかな〜?と思いました。
私は女性なので、男性が見ると、また違う意見が出てくるかもしれませんね。以上、ヴィンチェンツォ見終わった感想でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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